エンパン氏のファームを訪ねて エンパンレッドの謎に迫る!

エンパンレッドを当店の看板魚として取り扱うに当たり、
エンパン氏のファームP.T.カワンセジャティ養殖場に伺いエンパンレッドにまつわるお話をしてまいりました。以下、対談形式にて記載して参ります。
エンパンレッドとはどんなものか?の謎に迫っていきたいと思います

エンパンレッドの歴史 原種へのこだわり、原種の魅力

— 初めまして、本日は宜しくお願い致します。

エンパン氏:よく来たね、アロワナの事なら私は38年見続けているから何でも聞いてよ。

— 初めにエンパンレッドの歴史を教えてください。

エンパン氏:私は元々バイク店を営んでおります。アロワナは1978年に同じ場所で採れた 12匹の原種の若魚を手に入れて自宅の裏に池を掘りそこで育てた事が始まりです。   そこから一匹も増やさず現在、総数約、6000匹にまで増えました   現在は24面の第一ファームと18面の第二ファームにて約、900匹の親魚で量産体制を整えつつありますがここまで来るには我慢の連続でした。

エンパン氏のバイク店

— 最初の12匹から1匹も増やしていないのは凄いですね、でもインドネシアでもアロワナは大変高価な魚ですから12匹もそろえるのは大変だったのではないですか?

エンパン氏:そうですね。当時(35年前)でもアロワナは非常に高価な魚でした。とても親魚を買い揃える事は出来ないので、若魚を揃えるので精一杯でした。確か当時の金額で、1匹15000ルピアしたと思います。 (当時の金額で1匹15.000円位ですが物価の安いインドネシアでは当時の 15.000円といえばインドネシアでは物凄い大金です) 私はとにかく原種にこだわりを持っていますので違う地域で取れた魚との掛け合わせるという事は、原種とは言えなくなると考えております。それは私の信念に反します。ですから一切、他の血統を混ぜずに最初の12匹から今に至ります。   以前、他の養殖場からアロワナの量産が間に合わないため、池を貸してほしいとの依頼がありました。当時、私の養殖場はまだ空いている池があったのですが、万が一魚が混ざってしまい、魚の血統が守られなくなったら困るので断ったことがあります。   一度血統が混ざってしまったら元に戻すことは出来ませんし、原種に近づけるだけでも30年以上掛ると考えています。

— 凄いこだわりですね。エンパンさんがそこまで守ろうとしている原種の魅力を教えてください。

エンパン氏:それは私の魚を見ていただければわかると思いますが私の魚はどの個体もほぼ同じ顔をしています。それは他の血統を35年間一切混ぜていない証明ですし、35年前、私が感動した、あのアロワナ達の姿のまま、私の魚はここにおります。また、原種の魅力はその大きさにもあると思います。そこにある池を見てください。この子達はもう繁殖からは引退した子達ですがどれも80センチ~95センチはあるしょう。つい先日、最大サイズの子が残念ながら亡くなってしまったけどその子は1mありました。この池の中に最初の12匹の子達もまだ、6匹生存し元気に泳いでいます。(購入当時、すでに若魚である為、現在36歳以上という事になります)他の養殖はより良い魚を混ぜ品種改良していく形でより赤く、より鰭を大きく、よりスプーンヘッドになど、時代に合わせて様々な血統を混ぜ品種改良してきております。養殖場も商売ですので顧客のニーズに合わせて様々な工夫をしなくてはなりません。また、より多くの数を増やすことも重要です。 たくさんの魚を売らないと経費の掛るアロワナ養殖は商売にならないと思いますそれは十分承知しているので他の養殖場を否定するつもりはありません。しかし私の養殖場はそのような品種改良などは一切しないで原種の血統を守っている事が最大の特徴だと私は考えます。生産性は悪く正直厳しい部分も沢山有りますが、私がこの信念を曲げてもうけ主義に走ってしまったら私の魚の価値は 下がってしまう事でしょう 私のような繁殖をしている養殖場はインドネシア国内にも他には無いと思います。しかし私のこの信念が私の魚、エンパンレッドの最大の魅力でしょう。

エンパン氏のアロワナ 最初の12匹の子達もまだ、6匹生存し元気に泳いでいます。 池の自然光でこの紅さ

エンパンレッドの飼育 より自然な環境に近くなるよう心がけています

— 原種を大切にしている事は大変良く解りました。ではエンパンレッドの飼育方法として適切な飼い方があればお教え下さい。

エンパン氏に魚の見極めをご教授頂く

エンパン氏:私の魚の特徴は大きくなります。紅龍の中ではかなり大きくなる部類だと思います。 ですからできるだけ大きな飼育環境にて育ててあげて下さい。この子たちを見ても解るように他のどの養殖場の最大サイズより大きいと自負しています。 これは純血ならではだと私は考えています。最近の養殖されたアロワナはサイズが小さくなった気がします。 色に関しては他の養殖場と比べて一番違う所は発色を促進させたりする事はせず、自然のままに育てておりますので比較的ゆっくりとした時間で発色していくと思いますが、個体によってまた飼育環境によっても違いますので一概には言えませんし 生き物ですから絶対とは言えませんが紅さは他のアロワナには無い位、 色濃く出てくると思います。 私のアロワナはその魚が生涯をかけて完成するものですので、じっくりと楽しんでくれれば生産者としてこれほど嬉しい事はありません。

— ありがとうございます。続きましてエンパンさんの繁殖に関してのお考えをお教え下さい。

エンパン氏:私は何度も言いますが原種にこだわっていますのでより自然な環境に近いになるよう心がけています。もちろんペアを作る為、一つの池に雄雌、同じ匹数を入れています。その点は自然界とは異なりますが、その他は自然に任せている部分が多いです。池の底面には水草が生え、川の水と湧水からなる水を池に貯めそこから地面の土によって濾過し養殖場全体で巨大な濾過槽になるように水を回す様にしています。ですから私の養殖場の水はとてもクリアです。 湧水は1分間に400リットル噴出しています。川からは小魚や水生昆虫が入りそれも自然に繁殖しています。エサは蛙をメインに与えています。 その為、何かを特別な事をする事はありません。毎日、アロワナの様子を良く観察し健康状態をよく把握しておく事です。 採子に関しては産卵後、雄が卵を咥えてから数えて45日経ってから吐き出させます。他の養殖場では早めに取り出し保育器に入れて育てたりもします。その方が回転率は良いと思いますが私の所では一切、その様な事は致しません。それは人間でも未熟児で取り出したりしたら成長不良に陥るのと同じ事だと私は考えているからです。 アロワナは人間がこの世に誕生するより古代からほぼ姿を変えずにいる大変魅力のある魚です。このDNAを人間のエゴで勝手に変えてしまうことは私にはできません。

湧水は1分間に400ℓ 水草による水の浄化

— エンパンさんのアロワナは12匹からなる同血統の近接勾配になると思うのですが血が濃くなると奇形などの問題はありませんか?

池ではペアリングがみられます

エンパン氏:それは違います。私は各ペアから生まれた個体を定期的に違う親と掛け合わせ血を濃くなりすぎない様にしています。同じ親同士の子供同士で掛け合わせる事は無いので35年程度の繁殖では近接勾配にはならないと考えています。 その証拠に私のアロワナは生後喧嘩などで出来た後天性の奇形や口の中にいる間に押しつぶされて曲がったなど以外の奇形は過去ほとんど出ていません。おそらく奇形の出現率は他の養殖場より少ない位だと思います。

— エンパンさんのアロワナは流通量が非常に少ない訳を教えて下さい

エンパン氏:先にも話した通り私の養殖は自然に行う事を重視して行っています。強制的な摘出などもせず保育期間は他の養殖場よりも長いです。 その分、生産性が落ちます。また、今までは私の魚は生産量が少ない為、 今までは次期親魚を確保する事に重点を置いていた為、自身で出荷制限を 掛けていたのも大きな要因です。 それに私は誰でもいいから売ればいいというスタンスではありません。 一見で来るような方には売ったりはしません。その為流通量が極めて少ないと 思います。自分の魚に絶対の自信がありますので価値を大切にしたいのです。

— なるほど、良く解りました。 ありがとうございます。では最後に日本のファンの皆様にメッセージをお願いいたします。

エンパン氏:日本の皆様、私のアロワナに興味を持ってくれてありがとうございます。私のアロワナは先にも話しましたがその魚が生涯をかけて完成される素晴らしい アロワナだという絶対の自信があります。是非、私の心血を注いだアロワナを飼育し末永いパートナーとしてアクアリウムライフを楽しんで下さい。宜しくお願いします。

— エンパンさん本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

エンパン氏:こちらこそ遠い所からわざわざありがとう、また、いつでも遊びに来て下さい。

エンパン氏と エンパン氏ご子息と インドネシア名物パダン料理をごちそうになりました

※この対談はインドネシア語及び中国語にて行った物を日本語に翻訳して記載しております。

古代魚を守り続けていかなければならない
エンパン氏からのコメント

私の名前はパン・レスマナと申します。今年2013年で61歳になりました。
小さい頃からの私の趣味はニワトリや鳥類、魚類や、犬などの動物たちを育てる事でした。
私がアロワナと出会ったのは1978年で、私はこの古代魚の種を、保護しなくてはならないと考え、
その後その年に私は養殖を試みました。
当初12匹の稚魚を育てました。

時は1986年の8月14匹のアロワナの子供が生まれました。
私の育てた魚たちは、カリマンタン島のプトゥシバウ出生で種類はスーパーレッドという種類でした。
そして他の種類のアロワナを混ぜることをせず自己の養殖魚のみで遺伝の純潔を守ってきました。

その時代より今年に至るまで養殖方法を変える事をしないように努めて参りました。
私共は、アロワナという魚は保護されなければならないと考えます。
外見からの体の容姿や大きな鱗、胸ビレとその骨格、大きな卵等 どの他の
種類の魚にも当てはまりません。

アロワナという古代魚はとても美しく素晴らしく、私たち人間は永遠にこの古代魚を
守り続けていかなければならないと考えます。

エンパン氏のインドネシア語コメント
エンパン氏のインドネシア語コメント
エンパン氏の英語コメント
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